◆色合い 深みのある黄色を帯びた輝きとやや緑がかったソフトな色合い。

◆香り 若々しい柑橘類のコンフィやフレッシュな花の香りの後、 ドライアプリコット、レーズン、バニラなどが感じられる複雑なアロマ。

◆セパージュ ピノ・ノワール 60〜70%、シャルドネ 30〜40% ※ヴィンテージによりセパージュの割合は異なります。

◆原産国:フランス ◆生産地:シャンパーニュ コート・デ・ブラン ◆原産地呼称・格付:A.O.C.シャンパーニュ/グラン・クリュ ◆ヴィンテージ:NV ◆分類:シャンパン ◆アルコール度数:15%未満 ◆容量:750ml ◆飲み頃温度:6〜10℃ ◆生産者:G.H.マム社 ◆色:白・辛口 ◆熟成期間:5年 ◆テイスティング◆ 力強く、ピノ・ノワールの特徴的でいきいきとしたアタック。

豊かな果実味が感じられます。

白い花、洋ナシなどの白い果実、ナツメグのようなスパイス、 グレープフルーツのような柑橘系の控えめな香りがすると 同時に力強さもしっかりと出ています。

マンゴーのようなエキゾチックフルーツや、ドライフルーツ、 ブリオッシュを思わせる香りがし、芳醇さと複雑さが一体化しています。

ストレートでアルコール感があり、フレッシュさが感じられます。

心地よいバランスが感じられますが、力強さ、個性といった ピノ・ノワールらしさがより多く表れています。

非常に長い余韻の中に感じられるフレッシュ感がワインを きりっと引き締めてくれ、まさに"フレッシュ感と力強さのバランスと 形容されるマムならではの味わいです。

   ◆ワインと食事の相性 シャンパンは食前酒として優れていますが、 料理を引き立たせるものとして食事と共に楽しむこともできます。

食事中に色々なシャンパンを楽しもうとする場合には、 まず最も軽いものから始め、徐々に厚みのあるものに移るようにします。

食事中にシャンパンだけを飲む場合には、 濃厚な味付けの料理にはより熟成されたしっかりとしたシャンパンを 選ぶ必要があることを覚えておいてください。

マムのシャンパンと食事の相性についてご提案いたします。

◆マム ミレジメ マム ミレジメは高級ガトロノミーに合うように 作られたシャンパン。

魚料理、特にアンコウ、スズキ、カレイなどとの 相性が優れていますが、家禽・野禽類のジビエ料理などにもよく合います。

◆ヴェルズネイ風車/LE MOULIN DE VERZENAY この風車は、G.H.マム シャンパンのブレンドに使用されている シャンパーニュ地方の17のグラン・クリュのひとつ、 ヴェルズネイ村の丘陵地帯に1820年に建設されました。

◆マムの歴史 メゾンG.H.マムは、ほぼ2世紀にわたり確固たる価値観に基づいて歩み続け、 それが今日のメゾンの在り方に欠くことのできない要素となっています。

メゾンの歴史はその創業者たちの情熱と勇気に満ちた冒険物語と言えます。

最高の味を求めて世界中を探索し、生来の大胆さが彼らを発見と 驚きの体験へと駆り立てたのです。

その精神は現在のメゾンにおいてもなお健在です。

◆名門マム家(1130-1827) マム家はその血筋に男爵やナイトの称号などをもつ名門で、 そのルーツは12世紀にまで遡ることができます。

1761年にはピーター・アーノルド・マムがワイン製造を始め、 ケルンで販売するようになりました。

19世紀初頭のフランス・ドイツ間の友好的な関係のおかげで、 ピーター・アーノルド・マム の三人の息子達ジェイコブス、ゲトリーブ、 フィリップは、代々フランス王の戴冠式が行われていたことで知られる町ランスに、 シャンパン・メゾンを設立することができました。

ヨーロッパの王族たちに珍重されていたこのワインの将来性を 見抜いたG.H.マムは、世界を股にかけたビジネスでますます成長を遂げ、 様々な文化・国々と接触する中で発展していきました。

今日でもG.H.マムでは多文化的アプローチを掲げ、 常に新しいアイデアや視点に積極的な姿勢をとり続けています。

◆技術革新 1870年、G.H.マムは研究所を設立、瓶内発酵の研究を進めました。

最上のものを生み出すためには、瓶の中でブドウがワインに変化する 過程をより詳しく知ることが不可欠だったのです。

同社は早い時期から霜害対策に着手し、霜よけ技術専門の子会社を 設立するに至り、今日ではその分野でのエキスパートとして認められています。

1980年代にはG.H.マムはブドウ植え付けにレーザーを利用する技術を開発、 ブドウを畝に植え付ける新しい植え付け機の導入によって生産性を高めることに 成功しました。

INRA(フランス農耕学研究所)との連携では、接ぎ木機械を開発・特許取得し、 次世代のブドウの成長スピードを促進しました。

また、フランス気象庁との協力により、 ブドウ収穫期前後の天気予報技術が開発されました。

◆スティルワインからシャンパンへ 伝説によれば、オートヴィリヤの修道院のベネデイクト派修道士らが 初めてシャンパンの製造方法を習得したと伝えられています。

その後ほどなく、シャンパーニュ地方のワインはスパークリングとなったのです。

このワインの評判は瞬く間に広まりました。

さらに、ブドウを穏やかに圧搾する機械、赤ブドウから白ワインを作る技術、 圧力に強い丈夫なボトル(英国より)の使用、コルクの使用など(スペインより)、 数々の技術面での改革により産業ベースでの生産が可能となりました。

最初のシャンパン・メゾンが創設されたのは1729年のこと。

その翌年、シャンパンは初めてフランス王室によって飲まれたのです。

◆石灰岩の重要性 シャンパーニュ地方の一つの大きな特徴は厚さ300mにも及ぶ 分厚い石灰質の底土です。

これは9500万年前、この地方を覆っていた海が残していった地層です。

この多孔質で浸透性の高い独特の土壌は、自重の半分に当たる水 (1立方メートルあたり300リットル)を吸収することができ、水分を閉じ込め、 ブドウが必要とするときに放出することにより、温度調節の機能を果たしています。

ブドウ栽培に使用されるのは、石灰岩が表面に露出して広がっている、 太陽の光が十分降り注ぐ丘の斜面です。

また、低密度の石灰質土壌はシャンパン用セラーの掘削が容易でした。

こうして、一定温度 (10-12°C) を保ち、ワインの熟成に理想的なセラーの ネットワークが出現したのです。

◆年間の世界売り上げ本数800万本を誇るG.H.マムは 世界で3番目のシャンパン・メゾンです。

◆マム コルドン ミレジメ マムのヴィンテージ・シャンパンはどれも特に出来の良い年のワインの個性と、 G.H.マムのフラッグシップ・キュヴェであるコルドン ルージュに際立つ 当メゾン独自のスタイルを継承しています。

ヴィンテージと 銘打つかどうかの決定権はセラーマスターだけに与えられています。

特に難しいのはひとつの風味で味のシンフォニーを奏でること。

ブレンドはその年に収穫されたブドウから作られたワインのみで 行なわなければなりませんが、多様なクリュの存在のおかげで 異なる風味の組み合わせが可能なのです。

G.H.マムでは130年の歴史の中で53のコルドン ルージュを ヴィンテージと銘打っています。

◆ピノ・ノワール 黒い果皮と透明な果汁が特徴のピノ・ノワールは、 シャンパンの風味に力強さ、深み、ストラクチャを与えています。

G.H.マムのいずれのブレンドにおいても圧倒的な存在感があります。

主にモンターニュ・ド・ランスのグラン・クリュで栽培されているピノ・ノワールは、 シャンパーニュ地方の全ブドウの37%、グラン・クリュの51%を占めています。

ピノ・ノワールは鋸状の縁を持つ明るい緑色の葉と三角形の房なりが特徴。

霜やかびに弱く、乾燥した軽い土壌を好みます。

◆マム社のブドウ畑 G.H.マムは218ヘクタールにも及ぶブドウ畑を所有し、 シャンパーニュ地方の格付けで98%の高水準となっています。

ブドウ畑は主として、 アイ、ブジー、アンボネイ、ヴェルジー、ヴェルズネイ、アヴィーズ、クラマン、 マイイ・シャンパーニュという、 シャンパーニュ地方で最も名高い8つのグラン・クリュにあります。

これらの自社ブドウ園は、G.H.マムの生産に必要な原料の25%をカバーしています。

残りの75%は同社がこれまで強固な関係を築き上げてきた 独立ブドウ栽培農家から調達しています。

自社所有のブドウ畑と外部のブドウ栽培農家という二本立ての供給元により、 G.H.マムは一定のスタイルを守り通し、 ブドウの品質を重視する方針を継続してくることができました。

G.H.マムではセラーマスターが幅広い供給元から最高品質の原材料を 求めることができるのです。

◆環境 最高品質のブドウを収穫するためには、昆虫、葉巻蛾、ウドンコ病、 オイディウム、腐敗病などの様々な病害虫からブドウの樹を守らなくてはなりません。

このような対策を施しながらも、G.H.マムではブドウの品質保持のための薬剤が 環境を害することのないよう、細心の注意を払っています。

◆ブドウの摘果 通常、ブドウの摘果は開花からおよそ100日後の9月末から10月中旬にかけて 行われます。

この頃、ブドウは最も熟した段階にあります。

シャンパンのアペラシオン規定に従い、すべての摘果は一枝ごと、 一区画毎に手作業で行われます。

この間の3週間、G.H.マムではおよそ1,000人のブドウの摘み手を雇用します。

◆ドザージュ(甘味付け) サトウキビと古いG.H.マム シャンパンから作った ドザージュ・リキュールをワインに添加します。

このドザージュ・リキュールには様々な種類がありますが、 それぞれの配合はセラーマスターのみが知る企業秘密であり、 同社独自のノウハウの柱となっています。

添加される砂糖の割合によって、 完成品のシャンパンのスタイル、即ちブリュット、エキストラ・ブリュット、セック、 ドゥミセックと種類が違ってきます。

●法律ではドザージュ後の糖分比率により、シャンパンのラベル表示を規定しています。

◆エキストラ・ブリュット 0-6g/l ◆ブリュット 5-15g/l ◆エキストラ・ドライ 12-20g/l ◆セック 17-35g/l ◆ドゥミセック 33-50g/l G.H.マムで使用しているリキュールは他社に比べて辛口となっています。

一般的にブリュットには12グラムですが、ブレンドの繊細さを完璧に引き出すよう、 同社では6-9グラムと少なめに押さえています。

最後の仕上げとして、 ディディエ・マリオッテイはリキュールがワインと十分にブレンドして馴染むよう、 出荷前に全てのシャンパンを寝かせる方式をとっています。

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ショップ ハモニカ横丁
税込価格 9,790円